小林 千鶴子
せめてしゅういちの記念すべき一人目のメンバーであり、楽ちん堂カフェがある野毛在住40年、会社の経営も40年のベテラン。70歳とは思えないバイタリティーで朝の4時半起床、ウォーキング、家事、掃除の仕事、せめてしゅういちの仕事、とフルコースの毎日を過ごしている。まさに竹を割ったようなキャラクターで、悩みを抱え泣きながら飛び込んできた常連のお母さんにも「あなたがしっかりしなさい!」と愛のある叱咤激励を飛ばす、皆のお母さん的存在。しかし厳しく見える一面の一方で、どうしようもない問題を抱えてしまった知人を気丈に励まし、帰ったあとにそっと涙する愛情にあふれた人である。彼女の料理はまさにその愛情の味。40年に渡って家族のために毎日作り続けられてきたレシピの数々は、「懐かしい味がする」と大好評。「千鶴ちゃんの料理はまぁるい味がするね。」と褒められると、「でも昨日も息子が味が薄いって言うのよ!」と愚痴る姿は、いきいきと幸せそうである。
山渕 達也
「おはっようございますっ!」とはるばる葉山から、二子玉川にも興業で赴いた地方にも現れる70歳、あだ名はブッチー。「すごい福耳ね、御利益あるかしら触らせて」との社長・清子の冗談に「私には妻がおりますから!」と真剣に答える真っ直ぐさが、周りを笑わせ和ませている。実は商工会議所にて中小企業の税務相談を40年務め、経営難に悩む数々の社長の命を救った本当に福の神。昨年大病が発覚し、一命をとりとめてから、「わたくしはここで生き甲斐をまた頂きました!」と楽ちん堂カフェにて簿記講座を開講し、仕事や家事で思う様に出席できない参加者のための補講で、週5で楽ちん堂カフェに葉山から通ってきていた。来るたびに新しい参考書を山の様に持参し、楽しそうな姿に「参考書マニアなのかな、、、」とスタッフに言われている。が、その読みは正しく、簿記以外にも調理師免許やヘルスメイトの資格など、様々な資格を取得し続けていることが判明。この人は一体何屋なんだろう、、、?と不思議に思われるが、子供から大人、初対面の人にも真摯な態度で授業や相談を行うその姿に結局みんな心を打たれてしまう。
加藤 昇太
TBSラジオ、文化放送、FM東京の番組ディレクターを担当した経験を持つ。あだ名は猫ネコバス。森田雄三の演劇の本質に魅力を感じ、様々な形で協力してくれていたメンバーである。製作の際に森田と意見がぶつかることがあっても動じずに、次のテイクでは森田が求めるものを作り上げてくることができる。ラジオの製作で楽ちん堂カフェを訪れた際、常連のお客様の子どもたちの世話を自ら積極的にする。川に釣りに連れて行く、散歩に出かけ野花の名前を教える、こけてちょっと子どもが擦りむいただけでも、心配して後で電話をかけてくれる、、、。彼の制作に対する姿勢はもう「形」にとらわれたものではない。子ども達の世話も、ラジオの収録も差が無く同等に自分の仕事だ、といきいきとこなしてしまう。そのおかげか子供たちには「あの釣りの人」と呼ばれている。